【華流ドラマ《如懿傳》その5 ”宦官の存在”】

華流ドラマに限らず 中国の歴史は
政治的統一による平和の時代と、国家崩壊および戦争の時代の繰り返しとも言えます。




今 ご紹介している《如懿傳》は


清(1616年 - 1912年)の時代の物語です。



中国の歴史書には



『史記』はじめ『漢書』『後漢書』『三国志』~~『明史』と二十四史があり また『新元史』や『清史稿』がそれに追加されることもあります。


中国史が お詳しい方々は 良くご存じでしょう。


なのでややこしい説明は省きたいと思います。




今回は 皆さんご存じの


”宦官”


宦官とはご存じの通り、宮廷に仕える去勢をした男性のことですが。。。。


なので、髭がありません。男性ホルモンが出なくなります。メリットと言えば
女性化するので 男性より 寿命は延びます。






皇帝の身辺に侍り様々な世話をする役割を与えられ、通常は掃除や料理や連絡など通常は いわば雑用係。




しかしですね~
立場を利用し、強大な実権を握る人物も少なくなく




皇帝や帝国のために尽くした名宦官もいる一方で、自らの私腹を肥やし権勢を高め帝国の没落をもたらした悪徳宦官も数多くいます。






中国史を裏で動かしてきた宦官も大勢いたわけです。




「世界史」では、
中国の宦官と同様の存在は中国だけではなく、インドやオリエント世界、ギリシア、ローマ、イスラム世界、トルコなど国家に広く見られ



日本は宦官制度をとりいれなかったのは 
むしろ特異なことと言う歴史学者も居られますが 





採用しなかった理由としては
「仏教の影響で残酷なことを嫌った」可能性を指摘。さらに日本人は「農作物の品種改良は大いに発達させたが、


畜産業がほとんど存在しなかった」ため、去勢の知識も知らなかったことを挙げた・・・など・・











《如懿傳》は後宮の女性を中心とした娯楽映画なので 悪徳というほどの宦官は登場しません。

あえて悪と言えばこの人ですかね。



王欽 役  胡明さん。。。。。。。。養心殿副総管

陕西省延安市 生年月日不明。








李玉役


黄宥明さん
養心殿太監。。。。。。。「蕊心」の幼馴染み
1986年4月1生湖北省咸宁市  36歳








進忠 役  
蔣雪鳴さん。。。。。。
養心殿の太監


1992年生 北京市  30歳








凌雲徹 役  
経超さん。。。。。


1986年4月生 上海市 36歳



下五旗の出身。
冷宮の侍衛をしていた時の
如懿の命の恩人
其の後 乾隆帝の誤解によって「宮刑」を受け
宦官にされる。もともと宦官ではない。実在の人物。


宦官ではなかった時(髭に注目)









このほかに 宮廷の侍医も登場しますし
宦官も まだほかにいますが
それは 後程・・・・




因みに 「史記」の著者
司馬遷(しばせん)は、前漢時代の歴史家ですが


宮刑に処され「宦官」として
武帝に仕えることになるのです。
男でなくなるのだから自殺したい心境になったようでした。この刑は男性の生殖器を切り落とすというもので、死刑に次いで重いとされました。






下の絵は司馬遷の若い時だと思います。
何故なら 御髭があります。彼は去勢手術をうけたので その後は髭が生えません。(男性ホルモンが出なくなったからです)







五刑の「宮刑」(きゅうけい)で、
宦官手術もその一つです。
刑によって宦官になった人がいた時代。



別の日に
また説明いたします。





医療技術が確立していなかった
時代の宦官手術
死亡率も高く まあ男性としては 今も昔も
聞いただけで寒気がすると思います。






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